白き森の郵便局から、毎朝一通。

ふくろう便

❦ The White Forest Owl Post · Est. MMXXIV ❦

八文

森のどこかで これを読むあなたへ

2026年10月2日金曜日天気 霧、のちに手紙月齢 21 ◑

今日の手紙

ご無沙汰しています。ペンを取るのは久しぶりです。

昨夜、名前のない星をひとつ見つけました。報告書には番号で書きますが、手元の帳面にはこっそり別の名を書いています。誰にも教えるつもりはありません。

今日があなたにとって、静かな一日でありますように。

星見の塔の観測員

森の北・天文台

追伸 ── 落とし物の鍵は局で預かっています。

同封 一 ── 森の回覧板

森に新しく届いたものの控えです。

同封 三 ── 執筆依頼状

物語、求ム

屋上庭園で、ピアノの調律師が開けてはいけない扉を開ける。

(ただし、相手は人間ではない)

報酬: 書き上げた物語そのもの ── 白き森郵便局

標本室より

本日、蛍芒(カスミシダ科)の生育を確認。標本は今日かぎり。

採集しに行く →
本便は毎朝一通、ふくろうが森じゅうに配達しています。
絵はがきはメトロポリタン美術館の所蔵(パブリックドメイン)より。